「私家版日本短編探偵小説選集」

何で「はてな」で日記を書き始めたかといえば、ミクシで書くと高校時代の友人にも見られる、というのが恥ずかしいわけで。(そりゃそうでしょ、あんな訳の判らない本の話。普通の人から見たらどう思うか・・・。)あとは「あしあと」が残るってのもね、何だか好きになれない。一応、この日記を発見したマイミクとかの方、いらっしゃいましたらコメントでも下さいな。(Kさんとか)
まあ、たまにはミクシにも書くけどね。

というわけでミクシとほぼかぶる話でも。
昨日は高円寺に行ってみた。でもその前に、実は神保町に行ったのだ。家からだと御茶ノ水経由で高円寺に行くわけだから寄らないわけには行かないでしょ。まずは古書会館。昨日も覗いたので何も期待せずに、まずは一冊。
淀君の謎」戸板康二講談社 帯)300円
多分持ってないはずだ。

その後古書モールへ。
あらら、少し商品が補充されている。昨日見ておけばおいしい思いが出来たかもしれない。
一冊だけ
「バルネ探偵局」モーリスルブラン(朋文社 旅窓新書)500円
ちょっと高かったかな。旅窓新書なんて見ないからいいけど。「地下鉄サム」が欲しい。

このくらいで神保町を後にし、高円寺を目指す。
まずは西部古書会館。初日の朝を過ぎてしまえば、あとはゆったりと落穂拾いムードが充満している。この雰囲気が好きなのだ。何も無くたって落胆もしないし。
などと思いながらも、興味深い本を発見。クロス装の見慣れない背表紙に「日本短編探偵小説選集 二」の文字。こんな本が出てたのか、と中を見ると何とまあ、「旧宝石」の掲載作を集めて自家製本したものではありませんか。これと同じ背表紙のものを棚に更に4冊発見。
というわけで、ここで購入したのは

「日本長編探偵小説選集 二」(自家製本)←「妖精の指」、「復讐鬼」、「美の悲劇」一挙三長編収録。もちろん自家製本だから雑誌に連載した形式のまま本にしてある。何といっても「美の悲劇」がうれしいやね。未完の木々の長編をまとまった形で読むことが出来るのだから。
「日本中篇探偵小説選集」(自家製本)←一挙中篇19本収録。いやあ、すごいすごい。島田一男が多かったりするのは玉に瑕だけど。
「日本短編探偵小説選集 二」(自家製本)←一挙短編約30本収録、うなるしかないね。単行本未収録の作品も多いぞ。永瀬三吾と千代有三の犯人当て小説がうれしいか。
「日本短編探偵小説選集 四」(自家製本)←前所有者作成の目次(目次まで作っているとは!)によれば、「岡村雄輔・宮原龍雄岡田鯱彦 中短編集」だそうで、その名の通りの内容になっている。これが商業出版で通れば、夢の企画だよなあ。もちろん単行本、アンソロジー未収録の作品も多数収録、合計20本。
「世界長編探偵小説選集」(自家製本)←非英米圏の作品が多いところが偉い。と思います。まあ、上記4冊と比べるとテンションが落ちるかな。

これがすべて一冊500円。価格破壊だよ。
作成者のマニアっぷり、執念というものにはびっくりである。だって相当製本がうまいんだもの。どんな方だったのだろう。
それと朝から行ったらもしかすると更にあったのかもしれない。すげー気になる。

それとSFマガジンのバックナンバー二冊と鱒書房の「続地下鉄サム」を買って帰宅。
帰宅途中、中野ブロードウェイをぶらぶらしていたらTVチャンピオンの秋葉王選手権出場者がフィギュア屋から出てくるのを発見した。名前は知らないけど顔には見覚えがあった。